戻る目次進む


だらだら話 11
(その1)
  膝痛対策 プラス ジブチ土産話
最初に忘れないうちに。この【だらだら話】を、プリントで読んで下さっている方へ。お読みになるのは、プリントのほうが読みやすいので、お薦めしますが、今回のは写真も入っていますので、プリントでは色をご覧になっていただけないと思います.。写真だけは、ホームページでみてください。

ホームページのアドレスは、http://www.mayq.net/kimura/daradara0.html ←これをクリックしてください。ついでに私のメアドは bahchan@va.u-netsurf.jp 簡単なメールでも一度くだされば、こんご、新しい物をいれるたびにご案内をさしあげます。

次に、ジブチへ発つ前に、書きかけていたものがありますので、まずそれから。

「膝のためになるアサナとか体操とかがあったら、まとめて書いてください。」という依頼がありましたので、何とか頑張ってみようと思います。

まずお断りしたいのは、「ヨガは体の中全体からよくするので、どのアサナが何によいという対症療法的なことを言うのは間違っている。」という意見があるということです。私は実はこの意見に賛成なのです。「ヨガを長くしているうちになんだか知らないけれど体がよくなったし、心も少々すっきりしたみたい。」と言うのが理想的だと思うし、これは私の経験から本当だと自信を持って言えます。

でもそうはいっても、今膝の悪い方は辛いでしょうから、ちょっとでもお役に立てばと、いろいろ書いてみましょう。ただ、この原則は一応心にとめて置いてください。

もう一つ。ヨガの療法というのは、簡単な事を繰り返しやるだけですから、それをばかばかしいと思わないでやっていただかなければなりません。それも毎日です。
この毎日というのが曲者で中々大変なのです。 ほんの2,3分のことでもそれを毎日するということは大変な意志の力を必要とします。
でも今までの実例で、膝や腰や肩こりを治した方はみんなこの偉業を成し遂げた人です。 一週間に6日じゃ駄目なんですよ。7日でなくては駄目なんですよ。

初めからえらい脅かしましたが、これは本当なのです。ですからこう考えて気楽に始めることにしませんか?「やってみて、もし毎日続かなかったら、それは自分の膝がそれほど悪くないということなんだ。今日一日くらい休んでもいいやと思える程度なんだ。有難い事だ。」と。そしてもう膝のことは当分忘れてみませんか?

ヨガの偉いスワミの言葉に、「忘れた時が病気の治るときだ」というのがあるくらいですから。

もう一つ。前置きが長くなりますが。療法と言うのはその人によって合う合わないがあります。 いろいろやってみて自分に合うのを見つける努力は怠らないで下さい。人の体というものは、実に千差万別です。あなたの体のことが解るのは、世界中にあなた一人しかいないということを、しっかりおぼえておいてください。

次に実際に膝を自分で治した方の経験談を2,3挙げてみます。

まずTさんの談。お医者さんには、歩いてはいけないといわれたのだけれど、どうも歩いた方が良いように思えたので、歩いて治しました。雨降りなどは除いて毎日歩きましたが、いくら歩くかというのは決めないで、3,000歩だったり10,000歩だったりしました。 それと小さいホカロンを利用して、なるべく暖めているようにしました。治るのに3年くらいかかりました。(お若い方ではありません)

次にMさんのこと。この方は絵手紙の先生です。大きい作品を描かれる時には、膝をついて描くのだそうですが、それができなくて困っていらっしゃいました。 それを膝回しで克服されました。 毎日、膝回しと腰回しとで5分間、朝食前に決めてするのだそうです。

    

一日に5分間が割けない人はどこにもいないと思いますが、それを実行できないひとはどこにでもいると思います。

次は、私のこと。昔膝をいためたのが、ヨガを続けているうちになんとなく良くなったのでしょう。忘れていました。ところが、ある時、私の出入りしているスポーツクラブに、ものすごく人気のあるエアロビクスの先生が現れたのです。その先生の時にはスタジオが満杯になるとのことなのです。その人気の秘訣はなんだろうと、好奇心の強い私はのこのこ出かけていきました。(以前に7年ばかりエアロはやっていたのです。)

行ってみたら、噂にたがわず満員御礼の状況です。私は音楽のことは全く音痴ですが、disko music というのにあわせて、とんとんとかかとで床を踏みつけて、とても楽しいのです。「ああ、これじゃ人気が出るわ。」と思いながら私も夢中で楽しみました。 ところがその2日後から、膝がメロンのように腫れあがったのです。昔の古傷がもろに出てきた感じでした。これには弱りましたが、次の事をして何とか克服しました。今では殆ど差し障りありません。

そのエアロのクラスは、膝を痛める人が続出したとか、その先生もまもなくおやめになりました。ヨガもですがエアロもよく気を付けて選ばないと怖いですよね。大事なことは、新しい事をやる時は何でも、様子をみながら控えめにすることですね。わたしのように初めてのクラスなのに、夢中でやるなんて馬鹿なことはおやめなさい。

さて私の場合の治し方は。大体膝の悪い方には2通りあります。

    

(1)の形をしたら痛いけれど、(2)の形なら平気という人と、全くその逆の場合とです。(1)か(2)かどちらか痛くない方を選んで、それをそれこそ毎日するのです。私は特に毎日と心がけたわけではありませんが、かなり痛いのが気になっていて、しょっちゅうやっていましたから、きっと毎日やっていたのでしょう。治るまでに2年くらいかかりました。

この他に、膝伸ばしがあります。上記の(1)も(2)も痛いという場合などは、これで攻めましょう。

膝伸ばし(1)

    

上を向いて寝て、足を伸ばします。両足一緒にかかとを突き出して膝を伸ばします。膝小僧も締め込んでください。 動作に慣れてきたら、息をつけましょう。吐くときに伸ばして、吸う時にゆるめます。両脚同じことをするのですが、意識は悪い方の脚にのみおきます。これを毎日おやすみになる前にでもなさってはいかがでしょう。

膝伸ばし(2)
(1)と同じことをするのですが、片脚ずつ15センチくらい上げてやります。 右脚をまず15センチくらい上げて伸ばします。ゆるめながら降ろして左と交代、左脚を上げて伸ばします。ゆるめながら降ろします。次は両脚を床の上で伸ばします。膝の後ろを床につけようと頑張ってください。 緩めながら、右脚を上げてきて伸ばします。この繰り返しです。
右脚、左脚とあげて次に両脚は床の上でやります.。
これも動作に慣れたら呼吸をつけてください。そのコツは(1)と同じです。
この場合は、悪い方の脚を回数多くやってあげてください。1回対3回くらいの割合で、片方の脚を3回くらい上げたり降ろしたりします。
この(2)は、病院のお医者様もよく薦められます。ただし呼吸はつきませんが。どうせするのなら、呼吸をつけたほううがずっといいと私は思います。

膝伸ばし(3)

    

坐って脚を投げ出します。手は後ろについて楽な姿勢をとります。(1)の要領で両脚同時に伸ばします。緩めてくる時膝を軽く上げます。伸ばす時は床の上で。この繰り返しに呼吸をつけます。 この時も悪い方の脚に意識を集中しましょう。

今年夏にインドにいる間に、私の膝が急に痛んで歩くのも不自由になったことがありました。Nandy先生に訴えましたら、「膝回し!」と言われただけでした。「こんなに痛いのに膝回しだけしていても治んないよう」とぶつぶついいながら仕方なく、出来る範囲でまわしていました。痛くてあまりよくは回せないのです。(上記の膝回しです。)

次に先生に言われたのが、膝伸ばしの(3)でした。この2つを交互に繰り返してやっているうちに、あれよあれよと驚くほど、みるみる良くなっていきました。まわりの人たちがあきれたほどの回復でした。

あの膝の痛みの原因はわかりませんが、とにかく、急性のものであったことは確かです。そして対処が早かったのがよかったのだと思います。膝は慢性にしてしまうと中々治りません。何年モノです。
皆さんも何かのはずみで膝をいためられたら、すぐに対処されることをお勧めします。

もう一つ。Kさんの例。入浴を自宅でしないで、わざと銭湯にいって、浴槽の中に腰をかけて脚でお湯をバシャバシャ跳ね上げるという動作を繰り返すのだそうです。この方も半月盤がどうとかで、お医者様にはもう治らないといわれたのを、これでかなり良くされました。

    

この他にも自分で努力して治された方はいらっしゃると思います。そういう方、体験談を是非お寄せください。

今悩んでいる方は、兎に角自分で地味な努力をしなければ駄目だということを、よく頭に叩き込んでから、自分に合う療法を見つけましょう。



戻る目次進む



〈筆〉waikari bahchan=木村詩世