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だらだら話 11
(その2)
  膝痛対策 プラス ジブチ土産話
次に、今年行ってきたジブチのことについて。「あなたの行くというジブチとかいう小さい国を、虫眼鏡でやっと見つけましたよ。なんで又そんな国に行く気になったのですか?」というご質問がありましたので、それから。

私の昔〔10年以上〕のヨガの生徒さんだった方に、川崎さんという方がいらっしゃいます.。この方が今JICA( 国際協力事業団)の専門家として、いろんな国にいかれます。JICAからの派遣ですから、先進国には行かれません。いつも第三世界の貧しい国ばかりです。.又、彼はフランス語が堪能なので、フランス語圏ばかり。今のところは、アフリカ大陸ばかりです。彼はヨガが大好きです。私が行くと、ヨガのレッスンをしてあげるので、新しい任地に行くと、必ず私をよんでくださるのです。

おかげで今までに、モロッコ、マリ共和国、ニジェール それにチュニジアと、珍しい国へ行って、ゆっくり滞在することができました。

今度いったジブチは、紅海の南端にある小さい国です。全体で四国ぐらいの面積しかありません。アフリカで一番の不毛の土地と聞いていましたが、行ってみるとなるほど、ごろごろの土くれの荒野がずーっと拡がっているだけ.。これでは農業も出来ないなと、誰でも納得するでしょう。

その広漠とした荒野に、たまに見かけるのが、ノマド(遊牧民)が山羊や、駱駝を追っている姿と、猿やジャッカル、野狐そして野生の猿などの姿です.。こういうところを何時間車で走っても疲れないということに気がつきました。車窓の景色が殆ど変わらないからです。それにくらべて、東京で走っていると、周りの景色がめまぐるしいのに驚かされます。

ジブチの荒野の様子をよくあらわしている写真をご覧に入れます。私の一番好きなのがこれです。

    

こういう木が所々に立っています。棘をいっぱい持っているので、「サルモノボラズ」と言う名前が着いているほどです。この木はキリンの大好物で、キリンの首が長くなったのは、この木の葉を食べたいためだといわれています。又、この木に猿も登らないほどの棘があるのは、動物に食べられないように自衛しているのだといわれています。

この写真で解るように、緑は一切見られません。
山羊追いのノマドの写真も、見てください。全くこのとおりです。時々こういう人に出会うわけです。

    

ノマドのなかには、駱駝を追っている人たちもいます。駱駝は、その乳を飲む他、ふやしてはイエメン〔紅海の対岸〕に輸出します。ジブチの港で、駱駝を一杯詰め込んだ船を見かけました。

荒野を車で走っていると、ペットボトルに入れた駱駝の乳を売りにきたりします。
この家族の写真も、このとおりで、彼らは何十キロの道のりも、ビーサンでペタペタ歩いていきます。歩くより他に交通手段の無いところが多いので。

    

彼らを見ていて、歩くというのはもともとは、移動手段だったんだ!と、目から鱗がおちたような気がしました。東京では、「あの人は毎日歩いているんだって」というと、健康のために歩いていることを意味しませんか?この写真でもゴロゴロの土くれの荒野の様子がよくわかっていただけると思います。

さてこのジブチで、難民キャンプなんて、今まで縁の無かったところで、英語とヨガを教えるという新しい経験をしました。あまり長くなりますので、その話は第12話にまわします。第12話には、その他に肩こり対策も載せるつもりです.。

ここでは、ジブチの位置だけお知らせしておきます。

    



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〈筆〉waikari bahchan=木村詩世