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だらだら話 16

  ダイエット篇
今回はちょっと変わって、ダイエット篇です。最近スープダイエットというのが、一部ではやっていたらしいのですが、私は全く知りませんでした。教えてくださった方がいて、中々面白いなと思い、ヨガのクラスの方などに勧めたところ、ちゃんと実行なすった方が、何人かいました。その結果をお知らせしてみようと思うのです。

このスープダイエットのやり方に、私のヨガの立場からのコメントをつけてみたものに興味がおありの方は、下記をクリックしてください。

● 7日間脂肪燃焼ダイエット

次に、実際に実行なさった方の手記を載せてみます。是は勿論、ご本人の許可を得て、載せさせていただくものです。

その前に私の結論から書きましょう。この方法の良さは、
(1) 最初の3日間で、必ずといっていいほど2〜3キロ減るということ。
(2) 食べる量に制限が無いから、取り組みやすいこと。

実行したかたがたの様子を見た結果、3日間だけでもいいのではないかと思います。3日間で3キロ痩せた人も、7日間やった結果、やはり3キロ減だったという人が多いからです。
7日間やろうと思うと、その決心も大変ですから、3日間だけやってごらんになればいかがでしょう。
実行日記をお読みになるかたは、下記をクリックしてください。

● 実行日記

この方からの報告を読んで結果的に言うと、体重は3キロ減にとどまったようですが、いろんな貴重な体験をなさったのが、おわかりいただけると思います。
第一に、この方の手記にもあるように、「食べていないと、運動などをする場合に差支えがあるのではないか、」という考えの方が多くて、そのため、泳ぎに行ったりする場合には、その前にかなり、栄養を入れて行くということらしいですね。
この点が、訂正されただけでも、大きなプラスだと思います。

ヨガでは、ヨガは勿論の事、あらゆる運動をするときには、空腹の状態でするようにと教えています。
考えてみてください。食事をした後は、胃で消化活動が盛んに行われるため、血液が胃に集中します。その時、テニスをしたとしましょう。手足を盛んに動かすわけですから、こちらの方も血液を欲しがります。結局、血液が分散してしまって、どっち付かずの状態になります。消化もうまくできないし、運動もうまくできないということですね。

インドのNandy先生は、食後のことを非常に煩く言う先生で、食後一時間は、昼寝をしてもいけないといわれます。
インドでは、暑いし、午後みんなが昼寝をするのです。食べた後すぐに寝たいのに、先生に叱られるから、1時間は何とか起きている、その辛さはかなりのものです。
でも寝てしまうと、胃の活動も鈍くなって、消化活動に差し障ると言うわけです。運動するなんてもってのほかだし、ヨガをするなんて、もってのもってのほかです。

私は現在75歳で、としの割には元気です。”先生はなぜそんなに元気なのですか?“とか、”何処からそんなエネルギーが出るのですか?”とか聞かれることがよくありますから、かなり元気に見えるのでしょう。
“ご馳走を食べないからよ。”と答えますと、本当にしてもらえないことが多いのですが、これは本当の事です。

リッチな食事を消化するには、消化にかなりのエネルギーが必要です。粗食していれば、その分のエネルギーを他にまわせるのですから,理屈に合っているとお思いになりませんか?

このダイエットをした方は、皆さんが、食べていない時の方が運動などがよく出来る、という経験をなさったようです。これは貴重な経験だと思います。

皆さん、不要な空腹危機感を持ちすぎといらっしゃるようですから。「お腹がすくといけないから食べておく」を「お腹がすいたから食べる」に変えてください。それだけでも、ずいぶん違いが出てくるでしょう。

私が以前に師事していた四条先生という、鍼灸の先生がいらっしゃいます。もう亡くなりましたが、この先生からは、ずいぶん多くのことをおそわりました。
先生はスキーが好きで、よくいらしてましたが、滑るだけ滑って、昼食がおそくなてもいいから滑って、そして昼食をとったらもう滑らないのだ、とおっしゃっていました。スキー場の怪我のほとんどが、午後の昼食後なのだそうです。食後というのは、筋肉も筋も硬くなっているので、運動するべき状態じやない、というのが先生の持論でした。
もっとも若い人は、この範疇に入らないそうです。若さというのはすばらしくて、そんなものも吹き飛ばしてしまうらしいです。
ご自分で、若さに自信のあるかたは、食事をして直後になんでもおやりになるといいとおもいますが、普通のおとなは、気を付けたほうがいと思います。

また長くなりすぎますので、この辺で一度やめます。ダイエットや食事に関しては、もっと書いていくつもりです。 この横で友人が、もっと書くつもりって来年じゃ駄目よ、と言っていますので近いうちに17話を出すことにしましょう。

皆さんもご意見やご質問をお寄せください。

2004年12月



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〈筆〉waikari bahchan=木村詩世